「インターネット上の『流言飛語』は、事件の被害者をさらに傷つけた」「インターネット上で、私についてまことしやかに噂されている話は『流言飛語』であり、何も証拠がないものだ」......。
このように様々なシチュエーションで見聞きする「流言飛語」という四字熟語。
いったいどのような意味や使い方があるのでしょうか?
「流言飛語」の読み方と意味とは?
まずは、言葉の読み方と意味の確認からしましょう。
「流言飛語」の読み方は”りゅうげんひご”。
「流言」とは”確証や根拠のない噂(うわさ)話”のことで、「飛語」(本来は「【蜚】語」)は”噂話が世間を飛び交う様子”を意味します。
- 「流言」 = ”確証や根拠のない噂話”
- 「飛語」 = ”噂話が世間を飛び交う様子”
つまり「流言飛語」とは、”世間を飛び交う確証や根拠のない噂話”という意味。
簡単に言えば”デマ”のことになります。
- ”世間を飛び交う確証や根拠のない噂話”
- ”デマ”
字面だけを見ると、なんだかカッコイイ四字熟語のようにも思えるのですが、意味からもわかる通り、常にネガティブなイメージを伴う四字熟語です。
また、本来は「流言【蜚】語」と表現しますが、一般的には「流言【飛】語」と表記されます(ちなみに【蜚】の字は【飛】と同じ字義を持ちます)。
インターネットは「流言飛語」の世界!?
例えば、様々な情報が飛び交うインターネット。
いわゆる掲示板サイトでは、有益な情報や隠されていた真実が語られる一方で、確証や根拠のない噂話が垂れ流されているのも事実です。
そのようなこともあってか、「インターネットは『流言飛語』の世界だ」と主張する人もいます。
「流言飛語」を用いた具体的な文例
具体的な文例で確認しましょう。
- 震災直後、被災地周辺では様々な「流言飛語」があふれかえったという。
- インターネット上の「流言飛語」は、事件の被害者をさらに傷つけた。
- インターネット上で、私についてまことしやかに噂されている話は「流言飛語」であり、何も証拠がないものだ。
- A社の社長はインターネット上で拡散している同社の噂を「『流言飛語』であり、とても困惑している」と語った。
- みなさんも「流言飛語」に惑わされないように注意してください。
このように用いられます。
”噂話が世間を飛び交う様子”がイメージできるでしょうか。
「流言飛語」の同義語・類義語
同義語・類義語についても考えてみましょう。
「流言飛語」に似た言葉には「(確証や根拠のない)噂話」や「デマ」、「嘘」、「作り話」、「根も葉もない噂」、「間違った情報」、「誤った情報」、「嘘の情報」、「風評(読み方:”ふうひょう”)」、「風説(読み方:”ふうせつ”)」などといった言葉があります。
- 「(確証や根拠のない)噂話」
- 「デマ」
- 「嘘」
- 「作り話」
- 「根も葉もない噂」
- 「間違った情報」
- 「誤った情報」
- 「嘘の情報」
- 「風評(読み方:”ふうひょう”)」
- 「風説(読み方:”ふうせつ”)」
ただやはり、これらの言葉よりも「流言飛語」という四字熟語のほうが、”噂話が世間を飛び交う様子”を的確に表現している印象を受けます。
いずれにせよ、「流言飛語」という言葉は様々なシチュエーションで見聞きする言葉なので、社会人の教養として意味を知っておきたいところです。
以上、「流言飛語」の意味と使い方についての説明でした。みなさんの参考になれば幸いです。
- 蜚
(Wiktionary) - 流言飛語
(Wiktionary) - 噂
(Wikipedia) - 「ある噂話が流れているが、それを決定付けるほどの確たる証拠はない。しかし噂話はかなり広がりを見せていて、ほとんどの人がが噂話を事実だと思っている」のような意味に近い四字熟語はありますでしょうか。
(Yahoo! 知恵袋)
※本記事は2017年3月時点の情報を元に執筆されたものです。あらかじめご了承ください。
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