会話やビジネスメールにおいて、相手もしくは他人の父親や母親を敬(うやま)って表す際には、「お父様」や「お母様」といった言葉が一般的に用いられます。

もちろん「お父様」や「お母様」を用いることで充分に敬意を伝えることができるのですが、ビジネスパーソンとしては、さらに「ご尊父」や「ご母堂」を知っておきたいところ。

というわけで、ここでは「ご尊父」と「ご母堂」という言葉について考えてみたいと思います。

相手や他人の父母を表す敬語!「ご尊父」と「ご母堂」の意味と使い方とは?
ご尊父様もお元気そうでなによりです

「ご尊父」の読み方と意味とは?

まずは「ご尊父」から。

「ご尊父」は、”(ご)そんぷ”と読みます。

”相手もしくは他人の〈父親〉を敬(うやま)って表した言葉”です。

「ご尊父」(読み方:”(ご)そんぷ”)とは?
  • ”相手もしくは他人の〈父親〉を敬(うやま)って表した言葉”

一般的に用いられる「お父様」と比べると、ややあらたまった表現であると言えます。

「ご尊父」の基本的な使い方

「ご尊父」には、次のようなバリエーションがあります。

「ご尊父」の基本パターン
  • 「ご尊父」
  • 「ご尊父様」
  • 「御尊父」
  • 「御尊父様」



「ご尊父」を用いた具体的な文例

具体的な文例で確認しましょう。

「ご尊父」を用いた具体的な文例
  • Aさんの「ご尊父」が急逝し、Aさんは家業を継ぐために退職されました。
  • Bさんの「ご尊父」の葬儀には、300人以上の元教え子らが集まったそうだ。
  • Cさんの「ご尊父」様が学園の関係者であったとは存じませんでした。
  • Dさんの「ご尊父」とは大学時代の同期であり、とても親しいお付き合いをさせていただきました。

このように用いられます。

「お父様」と比べて、ややあらたまった表現になるのが、おわかりいただけたでしょうか?

「ご母堂」の読み方と意味とは?

続いて「ご母堂」。

「ご母堂」は、”(ご)ぼどう”と読みます。

”相手もしくは他人の〈母親〉を敬(うやま)って表した言葉”になります。

「ご母堂」(読み方:”(ご)ぼどう”)とは?
  • ”相手もしくは他人の〈母親〉を敬(うやま)って表した言葉”

「ご母堂」も「ご尊父」同様に、一般的に用いられる「お母様」と比べて、ややあらたまった表現です。

「ご母堂」の基本的な使い方

「ご母堂」のバリエーションは以下のようになります。

「ご母堂」の基本パターン
  • 「ご母堂」
  • 「ご母堂様」
  • 「御母堂」
  • 「御母堂様」

「ご母堂」を用いた具体的な文例

具体的な文例はどのようになるでしょうか。

「ご母堂」を用いた具体的な文例
  • 新社屋のオープニングセレモニーには、創業期に会計責任者として管理部門を支えてきた、現社長の「ご母堂」も参列した。
  • 「ご母堂」様はアメリカのご出身だと伺いました。
  • E社代表取締役社長F氏の「ご母堂」で同社会長のG氏が、一昨日逝去されました。
  • 「ご母堂」様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

このように用いられます。

弔電や訃報に対する返信では「ご尊父」や「ご母堂」を用いる

ちなみに、ビジネスパーソンが、この「ご尊父」と「ご母堂」を必ずと言ってよいほど用いるシチュエーションがあります。

それは、誰かの父母が亡くなった際に送る弔電や、訃報に対する返信の文中。

ほとんどのケースにおいて、誰かの〈父親〉が亡くなった際には「ご尊父様」、誰かの〈母親〉が亡くなった際には「ご母堂様」を使用します。

以下の文を定型文として覚えておくとよいでしょう。

弔電や訃報に対する返信の例
  • 「ご尊父様」のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
  • 「ご母堂様」のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

「ご尊父」「ご母堂」以外に、相手や他人の父母を敬う言葉

また、「ご尊父」や「ご母堂」以外に、相手や他人の父母を敬う言葉を以下にまとめます。

相手や他人の〈父親〉を敬う言葉
  • 〈父親〉=「お父様」「お父上」「父君」
  • 〈母親〉=「お母様」「お母上」「母君」


いずれにせよ、「ご尊父」と「ご母堂」という言葉は、ビジネスパーソンとして知っておいても損はない言葉のひとつです。

繰り返しますが、ややあらたまったシチュエーションで活用するとよいかもしれません(状況によっては「お父様」や「お母様」などのほうがふさわしいケースもあります)。


以上、「ご尊父」と「ご母堂」の意味と使い方についての説明でした。みなさんの参考になれば幸いです。

「ご尊父」と「ご母堂」について深く知る参考リンク

※本記事は2017年3月時点の情報を元に執筆されたものです。あらかじめご了承ください。


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