「うちの会社では『キャリアパス』が描けない」「うちの会社には『キャリアパス』なんて無いから。そんなの幻想だから」......。

このようにキャリア形成に関連した会話や記事で見聞きすることが多い「キャリアパス」という言葉。

似たような言葉には「キャリアプラン」というものがあり、違いがよくわからないというビジネスパーソンも少なくないようです。

そこで、ここでは「キャリアパス」という言葉には、いったいどのような意味があるのかを確認したいと思います。

「キャリアプラン」との違いって?「キャリアパス」の意味とは?
うちは感性に基づく人事評価制度だから

まずは各カタカナ語の確認から

まずは「キャリアプラン」と「キャリアパス」で使われている、「キャリア」「プラン」「パス」の各カタカナ語の意味を確認しましょう。

《「キャリア」「プラン」「パス」の意味》

・「キャリア」= career = ”経歴(職歴)”

・「プラン」= plan = ”計画”

・「パス」= path = ”経路(小道)”

と、このようになります。

「自分自身がどんな仕事人生を歩むかの計画」=「キャリアプラン」

先に「キャリアプラン」の意味を確認します。

「キャリアプラン」とは、”(特に人生における)職歴を形成していく計画”という意味を持つ言葉。

簡単に言えば「自分自身がどんな仕事人生を歩むかの計画」。それが「キャリアプラン」です。

《「キャリアプラン」の意味》

・”(特に人生における)職歴を形成していく計画”

例を考えてみましょう。

《「キャリアプラン」の一例》

・税理士事務所に勤務しながら税理士の試験を受験し、40歳までには独立する予定だ。

・35歳までは都会の大手建築事務所に勤務し、35歳になったら地元にUターンして独立する。

・20代は大手企業で働き、ノウハウを蓄積したうえで30歳で独立起業する。

・大学卒業後に政府系金融機関に就職し、キャリアを積んだうえで国際機関へ応募する。

このように、自分自身の転職によるキャリアアップや独立を前提として使われる言葉が「キャリアプラン」です。

また、近年注目される言葉のひとつに「キャリアデザイン」というものがありますが、「キャリアプラン」と同義で用いられることが多いようです。

「企業内での出世のモデルケース」=「キャリアパス」

そして本題となる「キャリアパス」。

一般的に「キャリアパス」は、”企業内においてどのような過程を経て昇給や昇進をするのかといった目安”を表す人事用語です。

簡単に言えば「企業内での出世のモデルケース」。それが「キャリアパス」です。

(また広い意味では、”次の役職に昇進するまでに、どのようなスキルを身につけることができるかといった目安”も意味します。)

《「キャリアパス」の意味》

・”企業内においてどのような過程を経て昇給や昇進をするのかといった目安”

・”次の役職に昇進するまでに、どのようなスキルを身につけることができるかといった目安”

ちなみに、官公庁や歴史のある大企業、人事部がきちんと機能している企業や人材育成に力を入れているでは、比較的安定した「キャリアパス」が整備されている一方で、中小企業や設立間もないベンチャー企業では「キャリアパス」が不明確なことが多いとされています。

「キャリアパス」の例を考えてみましょう。

《「キャリアパス」の一例》

・A社では、係長に昇進した5年後から課長昇進試験の資格が与えられ、優秀な成績をあげたものが課長に昇進する。

・B社では、営業成績・管理職研修の受講・資格取得状況・直属上司の推薦などを総合的に勘案したうえで昇進が決定する。

・新興企業であるC社は数字が全てであり、年齢に関係なく半年ごとの成績査定によって昇格や降格が決定される。



「キャリアプラン」と「キャリアパス」の違い

繰り返しますが、ざっくり言うと「キャリアプラン」が転職や独立を前提としたうえでの「自分自身がどんな仕事人生を歩むかの計画」、「キャリアパス」が「企業内での出世のモデルケース」となります。

《「キャリアプラン」と「キャリアパス」の違い》

「キャリアプラン」
 ⇒ 自分自身がどんな仕事人生を歩むかの計画

「キャリアパス」
 ⇒ 企業内での出世のモデルケース

しかし実際には、「キャリアパス」が「キャリアプラン」と同様の意味で用いられている事例が多くあるのも事実です。

「キャリアパス」の使い方(文例)

「キャリアパス」がどのように用いられるのか、具体的な文例で確認しましょう。

《「キャリアパス」を用いた具体的な文例》

・来年IPOを控えているA社の人事部長は、「よい人材を採用するためにも早期に社内の『キャリアパス』を整備していく必要がある」と述べた。

・中央省庁のキャリア組は、「キャリアパス」の一環として、2・3年ごとに地方勤務と本省勤務を繰り返す。

・うちの会社ではアナウンサーは40歳を過ぎると、現場を離れて管理職にならなければならない。「キャリアパス」だから仕方ないけど、管理職よりも現場の空気が好きだから退職をしてフリーになった。

・「キャリアパス」が不明確な会社で60歳まで勤めるのは、正直不安だ。

・うちの会社では「キャリアパス」が描けない。

・うちの会社には「キャリアパス」なんて無いから。そんなの幻想だから。

このように用いられます。


先ほども述べたとおり、「キャリアパス」という言葉は「キャリアプラン」と同様の意味で用いられていることもあり、今後さらに意味が広がっていく可能性もあります。

したがって、「キャリアパス」という言葉がどのような文脈で用いられているかを確認しつつ、意味を考えるとよいかもしれません。


以上、「キャリアパス」の意味と使い方についての説明でした。参考になれば幸いです。

《「キャリアパス」について深く知る参考リンク》

キャリアパス
(Wikipedia)

キャリアデザイン
(Wikipedia)

キャリアパスという言葉の意味を教えて下さい。
(Yahoo! 知恵袋)


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