「看過できない」=”見過ごすことができない”

「出生率が低いレベルでとどまっていることは、『看過』できない問題である」「職員のモラル低下は、これ以上『看過』できない状況にある」......。

このように様々なシチュエーションで見聞きする「看過」という言葉。

いったいどのような意味や使い方がある言葉なのでしょうか?

「看過できない」ってどういうこと?「看過」の意味と使い方とは?
こっ、こっ、これは看過できないわっっっ……

読み方と意味

まずは言葉の読み方と意味の確認からしましょう。

「看過」の読み方は、”かんか”

「看過」には、”見過ごすこと”や、”気がつきながらも何もせず放置しておくこと”といった意味があります。

「看過」(読み方:”かんか”)の意味
  • ”見過ごすこと”
  • ”(気がつきながらも)何もせず放置しておくこと”

ちなみに「看」の字は”意識して見る”という意味があります(「看護」という熟語を思い出すとわかりやすいでしょう)。



基本的な使い方

基本的に「看過」という言葉は、特に物事のネガティブな状態に対して「看過できない(することができない / できず / しがたい)」のように否定語句を伴って用います。

例えば、何か問題が生じている際に「(その問題に関して)看過できない」といったような表現をします。

「看過できない」は、ストレートに解釈すれば”見過ごすことができない”、あるいは”何もせず放置しておくことができない”という意味となりますが、この表現が用いられた際には、”だから積極的な解決を図っていこう”という話者の主体的な意思が込められていることが少なくありません。

「看過」の基本パターン
  • 「看過する」
  • 「看過できない(することができない / できず / しがたい)」

具体的な文例

具体的な文例で確認しましょう。

物事のネガティブな状態に対して、「看過」という言葉が使われている点に注目してください。

「看過」を用いた具体的な文例
  • 彼の発言内容は「看過」しがたいものだ。
  • A議員の変節ぶりは、「看過」できるものではない。
  • 出生率が低いレベルでとどまっていることは、「看過」できない問題である。
  • 職員のモラル低下は、これ以上「看過」できない状況にある。
  • 市長は、職員の不祥事が続いていることに対し「決して『看過』できないことであり、再発防止に全力を尽くす」と述べた。
  • 人事部長は、問題行動を続ける社員に対し、これ以上「看過」できないと解雇処分を言い渡した。
  • 社長が会社資金の私的流用を繰り返していたA社は、「看過」できないほどにまで経営が悪化した。

このように用いられます。言葉が持つイメージを理解できたでしょうか。

繰り返しますが、この表現が用いられた際には、”だから積極的な解決を図っていこう”という話者の主体的な意思が込められていることが少なくありません。

例えば上記の「出生率が低いレベルでとどまっていることは、『看過』できない問題である」の例文であれば、”したがって積極的な解決を図っていかなければならない”という話者の考えも読み取ることができるのです。

同義語・類義語

同義語・類義語にはどのようなものがあるでしょうか?

「看過」に似た表現には「見過ごすこと」や「放置しておくこと」、「何の対処もしないこと」、「見て見ぬふりをすること」などといったものがあります。

「看過」の同義語・類義語
  • 「見過ごすこと」
  • 「放置しておくこと」
  • 「何の対処もしないこと」
  • 「見て見ぬふりをすること」

いずれにせよ、「看過」という言葉は様々なシチュエーションで見聞きする機会が多い言葉なので、社会人の常識として基本的な意味を知っておきたいところです。

いずれにせよビジネスパーソンとしては、「あいつの言動は『看過』できない」と言われないようにしたいものですね!

以上、「看過」の意味と使い方についての説明でした。ビジネスパーソンのみなさんの参考になれば幸いです。

「看過」について深く知る参考リンク

  • (Wiktionary)

※本記事は2017年3月時点の情報を元に執筆されたものです。あらかじめご了承ください。


関連記事

このエントリーをはてなブックマークに追加
タグ: お役所言葉