「消費者の『可処分時間』と広告ビジネスは切っても切れない関係にある」「消費者が『可処分時間』にどのような行動をとるのかを予測したうえで、新たなサービスを開発することが重要だ」......。

このように特にIT業界界隈で使われることが多い「可処分時間」という言葉。

いったいどのような意味や使い方があるのでしょうか?

IT業界は可処分時間の奪い合い!?「可処分時間」の意味と使い方とは?
IT業界は消費者の可処分時間の奪い合いです!

「可処分時間」の読み方と意味とは?

まずは言葉の読み方と意味の確認から。

「可処分時間」の読み方は”かしょぶんじかん”。

「可処分時間」とは、広義では”消費者が自由に使える時間”、狭義では”消費者がアプリやメディアをはじめとするIT関連サービスを利用する時間”といった意味があります。

【「可処分時間」(読み方:”かしょぶんじかん”)の意味】

・〈広義〉”消費者が自由に使える時間”

・〈狭義〉”消費者がアプリやメディアをはじめとするIT関連サービスを利用する時間”

近年、特にIT業界で注目されている言葉のひとつと言ってもよいでしょう。

「可処分【所得】」という言葉もある

”消費者が所得のうち自由に使える【お金】”を意味する「可処分【所得】」という言葉を知っている人も多いかと思います。

「可処分【所得】」は、経済学などで用いられる有名な言葉ですね。

この「可処分【所得】」における【お金】を【時間】に置き換えたものが「可処分時間」となります。

なぜIT業界で「可処分時間」が注目されるのか?

インターネット上の多くの Web サービスや、スマートフォンのアプリは、企業による広告やユーザーによる課金が基本的なビジネスモデルとなります。

このような性質上、いかに多くの消費者の「可処分時間」を自社のサービスに集め利用してもらうかという点が重要になってくるわけです。

一部では「IT業界は消費者の『可処分時間』の奪い合いだ」とも言われています。



ゲーム機・携帯電話・インターネットの登場と「可処分時間」

消費者が「可処分時間」にどのように過ごすかは、ここ数十年で大きく変化したと言われています。

そのあたりを少し考えてみましょう。

1980年代までの消費者のライフスタイルでは、普段は学校で勉強したり職場で仕事をこなす、あるいは家庭で家事をし、自由な時間(=「可処分時間」)には、テレビを見たりラジオを聞いて楽しむ、雑誌を読んだり音楽を聞たりして楽しむ(もちろん他にも様々な時間の過ごし方がありますが、ここでは簡略化します)といったことが一般的でした。

【1980年代頃まで消費者が「可処分時間」を費やしたもの】

・テレビ

・ラジオ

・雑誌

しかし80年代以降の多種多様なゲーム機の登場、90年代以降のメール機能がついた携帯電話の普及、インターネットの登場とブロードバンド化などによって、消費者の自由な時間(=「可処分時間」)の過ごし方は多様化していきました。

つまり、それまでテレビやラジオ、雑誌に対して費やされていた消費者の自由な時間(=「可処分時間」)が、ゲームや携帯電話(通話やメール、コンテンツなど)、インターネットなどにも費やされるようになったのです。

【現代の消費者が「可処分時間」を費やしているもの】

・テレビ、ラジオ、雑誌

・ゲーム

・携帯電話

・インターネット

近年、「テレビを見る人が少なくなった」「雑誌が売れなくなった」と言われていますが、このように消費者の「可処分時間」の過ごし方が多様化していることも大きく影響しています。

また、2010年代に入ってのスマートフォンの急速な普及が、この状況に拍車をかけています(「可処分時間」という言葉は、スマートフォンの普及とともに大きく注目を浴びるようになりました)。

「可処分時間」の基本的な使い方

続いて、言葉の基本的な使い方(基本パターン)を見てみましょう。

基本的には以下のような表現で用いられます。

【「可処分時間」の基本パターン】

・「消費者(ユーザー / 個人)の可処分時間」

・「可処分時間の過ごし方(奪い合い / 争奪戦)」

「可処分時間」を用いた具体的な文例

具体的な文例で確認しましょう。

【「可処分時間」を用いた具体的な文例】

・インターネットの普及による娯楽の多様化や消費者のニーズの変化が、個人の「可処分時間」の過ごし方を変えていった。

・消費者の「可処分時間」と広告ビジネスは切っても切れない関係にある。

・消費者の「可処分時間」は、マーケターにとって重要な指標のひとつだ。

・個人の「可処分時間」が限られている一方で、情報の流通量は飛躍的に増加している。

・消費者が「可処分時間」にどのような行動をとるのかを予測したうえで、新たなサービスを開発することが重要だ。

・現代では、多くの人が「可処分時間」の一部を Facebook や Twitterといった SNS サービスの利用にあてている。

・動画配信サービスは、競合サービスが増えたことでユーザーの「可処分時間」の奪い合いが激しくなっている。

・政府による『働き方改革』や『プレミアムフライデー』といった取り組みが、日本人の「可処分時間」を増やすのではないかとの予測もある。

このように用いられます。


いずれにせよ、「可処分時間」という言葉は、IT業界界隈でも見聞きすることが多い言葉なので、特にIT関連の企業に勤めるビジネスパーソンは常識として意味を知っておきたいところです。


以上、「可処分時間」の意味と使い方についての説明でした。みなさんの参考になれば幸いです。

《「可処分時間」について深く知る参考リンク》

ファミリーコンピュータ
(Wikipedia)

携帯電話
(Wikipedia)

可処分時間とはどういう意味ですか?
(Yahoo! 知恵袋)


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