「現代に生きる私たちは、様々なテクノロジーの恩恵を『享受』しながら生活している」「現在、A社は世界的な需要拡大の追い風を『享受』しながら業績を伸ばしている」......。

このように様々なシチュエーションで見聞きする「享受」という言葉。

いったいどのような意味や使い方があるのでしょうか?

「享受する」ってどういうこと?「享受」の意味と使い方とは?
僕たち日本人は豊かな自然を享受している……

読み方と意味

まずは言葉の読み方と意味の確認から。

「享受」の読み方は”きょうじゅ”。

”特に恩恵やメリットなどを受け取ること(そして自身の楽しみや利益とすること)”といった意味を持つ言葉です。

単に受け取るだけではなく、自身の楽しみや利益にしている点がポイントになります。

「享受」(読み方:”きょうじゅ”)の意味
  • ”特に恩恵やメリットなどを受け取ること(そして自身の楽しみや利益とすること)”

ポジティブな文脈で用いられることが多い「享受」

例えば「僕たち日本人は豊かな自然を『享受』している」という文なら、日本人が豊かな自然から恩恵やメリットを受け取っている、そして自身の楽しみや利益としていることがわかるのです。

「享受」する内容は、〈恩恵〉や〈メリット〉の他にも、〈自由〉や〈安全(性)〉、〈利便性〉、〈(自然からの)恵み〉など、多岐にわたります。

この「享受」は、主にポジティブな文脈で用いられることが多い言葉です。



基本的な使い方

基本的には「享受する」という表現で用いられます。

「享受」の基本パターン
  • 「享受する」

また、この言葉は、各種試験で読み方や書き、意味が問われやすい言葉のひとつです。

「享受」を用いた有名な文章

ちなみに、この「享受」という言葉は日本国憲法の前文にも登場します。

ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを「享受」する。

-日本国憲法前文より

具体的な文例

具体的な文例で確認しましょう。

「享受」を用いた具体的な文例
  • 現代に生きる私たちは、様々なテクノロジーの恩恵を「享受」しながら生活している。
  • 日本に住む私たちは、いつでもどこでも安全な水を飲めるという恩恵を「享受」している。
  • 会社員は自営業者と比べて、社会保障面で多くのメリットを「享受」している。
  • 現在、A社は世界的な需要拡大の追い風を「享受」しながら業績を伸ばしている。
  • 社長は「年俸制を導入することで、ほとんどの社員がメリットを『享受』する」と言っていたが、おそらく嘘だろう。
  • A議員は、「大企業は法人税減免など様々な恩恵を『享受』しているにもかかわらず、従業員に全く還元されていない」と強く非難した。

このように用いられます。

恩恵やメリットなどを受け取っている、そして自身の楽しみや利益としている点がイメージできるでしょうか。

同義語・類義語

同義語・類義語にはどのような言葉があるでしょうか?

文例を見てもわかるように、「享受」に近い意味を持つ、あるいは代わりとなるような熟語はなかなかありません。

あえて「享受」に似た表現を挙げるとするならば、やはり「(恩恵やメリットなどを)受け取ること」あたりになるでしょう。

「享受」の同義語・類義語
  • 「(恩恵やメリットなどを)受け取ること」


いずれにせよ、「享受」という言葉は様々なシチュエーションで見聞きする言葉なので、社会人の教養として意味を知っておきたいところです。


以上、「享受」の意味と使い方についての説明でした。みなさんの参考になれば幸いです。

「享受」について深く知る参考リンク

※本記事は2017年2月時点の情報を元に執筆されたものです。あらかじめご了承ください。


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