「疑惑の渦中にあった議員秘書は、C駅近くの堤防で『人事不省』の状態で倒れているのを発見されたが、翌日死亡した」......。

このように、特に古い文献や小説などを読んでいると「人事不省」という言葉に出会います。

この「人事不省」という言葉には、いったいどのような意味や使い方があるのでしょうか?

意識不明や昏睡状態になること…「人事不省」の意味と使い方とは?
薄れゆく意識の中で……僕は……僕は……

「人事不省」の読み方と意味とは?

まずは読み方と意味の確認からしましょう。

「人事不省」の読み方は”じんじふせい”。

”じんじふしょう”は誤読になるので注意してください。

「人事不省」という言葉には、”(病気などで)意識不明になること”や、”(病気などで)昏睡状態になること”といった意味があります。

【「人事不省」(読み方:”じんじふせい”)の意味】

・”(病気などで)意識不明になること”

・”(病気などで)昏睡状態になること”

古い文献や小説などで登場することが多い言葉ですが、現在では「意識不明」や「昏睡状態」といった言葉が用いられます。

「人事」には”人の能力や意識”という意味がある

ちなみに「人事」という言葉を聞くと、私たちはどうしても「人事部」や「人事異動」の「人事」を思い浮かべてしまいます。

しかし「人事」には、”人の能力や意識”の意味もあります。

例えば、「人事を尽くして天命を待つ(意味:できるかぎりのことをして、結果は天の意志にまかせること)」。この「人事」は、「人事不省」における「人事」と同様の意味になるのではないでしょうか。

「人事不省」の基本的な使い方

続いて基本的な使い方(基本パターン)を見てみましょう。

基本的には「人事不省に陥(おちい)る」「人事不省となる」「人事不省のまま亡くなる」などといった表現で用いられます。

【「人事不省」の基本パターン】

・「人事不省に陥(おちい)る」

・「人事不省となる」

・「人事不省のまま亡くなる」



「人事不省」を用いた具体的な文例

具体的な文例で確認します。

【「人事不省」を用いた具体的な文例】

・疑惑の渦中にあった議員秘書は、C駅近くの堤防で「人事不省」の状態で倒れているのを発見されたが、翌日死亡した。

・祖父は脈拍がだんだんと少なくなり、そのまま「人事不省」に陥り、明け方に息を引き取った。

・俳優A氏は、テレビドラマの撮影終了後に倒れ、「人事不省」のまま翌日32歳の若さで亡くなった。

このように用いられます。

「人事不省」の同義語・類義語

最後に同義語・類義語を考えてみましょう。

「人事不省」に似た言葉には、先ほども紹介した「意識不明」や「昏睡(こんすい)状態」、それから「失神」などといった言葉があります。

【「人事不省」の同義語・類義語】

・「意識不明」

・「昏睡(こんすい)状態」

・「失神」


いずれにせよ「人事不省」という言葉は、社会人の教養として意味を知っておきたい言葉のひとつです。


以上、「人事不省」の意味と使い方についての説明でした。みなさんの参考になれば幸いです。

《「人事不省」について深く知る参考リンク》

人事
(Wikipedia)

重体と人事不省の違いは何ですか?
(Yahoo! 知恵袋)


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