「不動産仲介業者は、賃貸物件に入居を希望する人や不動産を購入したい人に物件を『斡旋』することで報酬を得る」「彼は中小企業に大企業の管理職経験者を紹介する人材『斡旋』企業を経営している」......。
このようにビジネス系の記事やビジネスシーンでもよく用いられる「斡旋」という言葉。
少々難しい言葉ですが、いったいどのような意味や使い方があるのでしょうか?
「斡旋」の読み方と意味とは?
まずは読み方と意味の確認からしましょう。
「斡旋」の読み方は”あっせん”。
一般的には、”(売買や雇用など)二者の中に入って間(あいだ)を取り持つこと”という意味を持ちます。
たいていのケースにおいて「斡旋」という言葉は、「紹介」や「仲介」、あるいは「世話」に言い換えることが可能です。
- ”(売買や雇用など)二者の中に入って間(あいだ)を取り持つこと”
ちなみに「斡」 の字も「旋」の字も、”巡(めぐ)る”という字義を持つ漢字。
すなわち「斡旋」とは、間を取り持つ人物が、あちこちを巡り歩いている様子を表した漢字でもあるのです。
「斡旋」の基本的な使い方
また「斡旋」という言葉は、基本的に「斡旋する」という表現で用いられます。
- 「斡旋する」
「斡旋」を用いた具体的な文例
具体的な文例で理解を深めましょう。
- 不動産仲介業者は、賃貸物件に入居を希望する人や不動産を購入したい人に物件を「斡旋」することで報酬を得る。
- EUの周辺地域には、EU域内への密航を「斡旋」する業者が数多く存在しているそうだ。
- Aさんは地元の有力市議会議員に就職を「斡旋」してもらった、いわゆる縁故入社組だ。
- 彼は中小企業に大企業の管理職経験者を紹介する人材「斡旋」企業を経営している。
- 知人に頼まれ、まだ使用できるスクールバスの譲渡先を「斡旋」した。
- 先月、悪質な業者を排除する目的の『特別養子縁組「斡旋」法案』が参議院を通過した。
このように用いられます。
「斡旋」という言葉がわかりづらい場合には、頭の中で「紹介」や「仲介」、あるいは「世話」といった言葉に置き換えてみるといいでしょう。
またシチュエーションによっては、これらの言葉で表記したほうが相手に伝わりやすいケースも多くあります。
「斡旋」の同義語・類義語
「斡旋」の同義語・類義語にはどのような言葉があるでしょうか?
「斡旋」に似た言葉には、「周旋(読み方:しゅうせん)」、それから上でも挙げた「紹介」や「仲介」、「世話」などといった言葉があります。
- 「周旋」
- 「紹介」
- 「仲介」
- 「世話」
いずれにせよ「斡旋」という言葉は、ビジネス系の記事やビジネスシーンでもよく用いられる言葉なので、社会人の常識として意味を知っておきたいところです。
以上、「斡旋」の意味と使い方についての説明でした。みなさんの参考になれば幸いです。
※本記事は2017年1月時点の情報を元に執筆されたものです。あらかじめご了承ください。
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