「A社の強みは、数多くの特許など独自の『ビジネスモデル』を持っている点だ」「出版社や新聞社の『ビジネスモデル』は終焉に向かっているのではないかとの話もある」......。
このようにビジネス系の記事やビジネスシーンで見聞きする機会が多い「ビジネスモデル」という言葉。
いったいどのような意味があるのでしょうか?
カタカナ語「ビジネスモデル」の意味とは?
「ビジネスモデル」とは、”企業が利益を得るための手法”のこと。
例えば小売店なら、卸業者から商品を仕入れ消費者に販売し、差額から人件費や諸費用を引いたものが利益となります。
このような”企業が利益を得るための手法”が、「ビジネスモデル」の基本的な意味となります。
ちなみに「ビジネスモデル」は、英語の business model を語源とする言葉です。
”企業が利益を向上させるための工夫”も「ビジネスモデル」となる
また広義での「ビジネスモデル」には、”企業が利益を向上させるための工夫”も含まれます。
例えばターゲットとする顧客層であったり、商品の販売方法、代金の回収方法、さらには物流(ロジスティクス)など……。
ある企業が、これらの面を工夫することで利益を向上させ、大きく成長した場合には、「A社は独自の『ビジネスモデル』で成長した」と表現されることがあります。
- ”企業が利益を得るための手法”
- ”企業が利益を向上させるための工夫”
簡単に言えば、”会社がお金を稼ぐための方法や工夫”、これが一般的な文脈で用いられている「ビジネスモデル」の意味となります(「ビジネスモデル」という言葉の厳密な意味には、諸説があるようです。詳しくは一番下にリンクした Wikipedia を参照してください)。
「ビジネスモデル」の使い方(文例)
では、ビジネス系の記事やビジネスシーンにおいて「ビジネスモデル」という言葉はどのように用いられるのでしょうか。
具体的な文例を見て確認しましょう。
- A社の強みは、数多くの特許など独自の「ビジネスモデル」を持っている点だ。
- B社は個人消費者をターゲットにしたリテール事業が「ビジネスモデル」の中核となる。
- コンシューマーに多額のお金をつぎ込ませるスマホゲームの「ビジネスモデル」は、非難されることも少なくない。
- 出版社や新聞社の「ビジネスモデル」は終焉に向かっているのではないかとの話もある 。
- 自動車業界の「ビジネスモデル」は、技術を特許で守りつつ、巨大工場で自動車を大量生産するものだ。
- 1990年代後半、ITバブルの隆盛とともに「ビジネスモデル」特許が一大ブームとなった。
- 我が社が持続的成長を遂げていくためには、新しい「ビジネスモデル」の構築が急務となる。
- 異業種で行われてきた「ビジネスモデル」を参考にし、応用させることも大切だ。
このように用いられます。
繰り返しますが、”会社がお金を稼ぐための方法や工夫”と読み替えると理解しやすくなるのではないでしょうか。
「ビジネスモデル」の同義語・類義語
「ビジネスモデル」に似た言葉には、「マネタイズ(の)手法」や「収益化(の)方法」、「収益構造」などといった言葉があります。
場合によっては、同業他社と比較した際の「強み」も同義となるでしょう。
- 「マネタイズ(の)手法」
- 「収益化(の)方法」
- 「収益構造」
- 「強み」
いずれにせよ、「ビジネスモデル」という言葉は、ビジネスシーンでもよく用いられる言葉なので、社会人の常識として一般的な意味を知っておきたいところです。
みなさんは、自分が勤める会社の「ビジネスモデル」をご存知ですか?
以上、「ビジネスモデル」の意味と使い方についての説明でした。みなさんの参考になれば幸いです。
※本記事は2017年1月時点の情報を元に執筆されたものです。あらかじめご了承ください。
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