「デジタルネイティブでもある『ミレニアル世代』は、実店舗よりオンラインでの買物をする傾向が強い」「『ミレニアル世代』のIT起業家の多くは、世界にイノベーションを起こすことを目指している」......。
このようにビジネス系の記事やビジネスシーンでもよく見聞きする「ミレニアル世代」という言葉(記事によっては「ミレニアム世代」とも)。
なんとなくイメージできるものの、どのような意味や特徴を持つのかを説明できないビジネスパーソンも少なくないでしょう。
ここでは、そんな「ミレニアル世代」という言葉の意味を説明します。
Millennial Generation を由来とする「ミレニアル世代」
まずは、言葉の意味の確認からしましょう。
「ミレニアル世代」とは、英語の Millennial Generation に由来する言葉。
Millennial には、”千年紀の”、Generation には”世代”という意味があります。
Millennial Generation という言葉自体は、世界で広く使われている言葉です。
「ミレニアル世代」の意味とは?
「ミレニアル世代」に厳密な定義はありませんが、一般的には、”2000年以降に成人したり社会人となった世代”、つまり”1980年以降に生まれた世代”を指す言葉とされています。
また、この「ミレニアル世代」にとってインターネットや携帯電話は、学生時代から慣れ親しんだ身近な存在。
そのため、「ミレニアル世代」という言葉が用いられる際には、”学生時代からインターネットや携帯電話に慣れ親しんできた世代(=「デジタルネイティブ世代」)”の総称として用いられていることも少なくありません。
- ”2000年以降に成人したり社会人となった世代”
- ”1980年以降に生まれた世代”
- ”学生時代からインターネットや携帯電話に慣れ親しんできた世代(=「デジタルネイティブ世代」)”
スポーツ紙では「ミレニア【ム】世代」と表記するケースも
この「ミレニアル世代」という言葉。スポーツ紙などでは、2000年以降に成人したりプロスポーツ選手となった世代を指し、「ミレニア【ム】世代」と表記しているケースもあります。
おそらくスポーツ紙の読者層にとっては、ミレニア【ム】(= millennium 意味は”千年紀”)という言葉の方が聞き慣れているため、このような表記をしていると思われますが、経済誌などビジネス系の記事では、「ミレニア【ル】世代」と表記するのが普通。
もちろんビジネスシーンでこの言葉を使用する際には、「ミレニア【ル】世代」と表記したいところです。
消費行動に特徴アリ!?「ミレニアル世代」の特徴とは?
「ミレニアル世代」の特徴についても考えてみましょう。
以下に「ミレニアル世代」の特徴の例を紹介しますが、あくまで一般論として語られているものです。
他の世代同様に、必ずこのような特徴を持つものだというわけではなく、「このような特徴を持つ人が多い世代なんだな」ぐらいに考えておくとよいでしょう。
- デジタルネイティブ(世代)である
- 個人主義を重視する一方、 SNS でのつながりも求める傾向がある
- 所有よりも共有に価値を見いだす新しい消費スタイルを持つ
- 非ブランド志向(本質的によいものを求める)
- 倹約(節約)を好む
- 商品をインターネットで購入することを好む
- 仕事には個人の成長や向上を求めている
- 会社への帰属意識が低い
- 仕事に個人の成長や向上がなければ早期に転職を考える
- 権威主義的な指導よりも、コーチング的な指導を好む
最近、様々な記事で『若者の〇〇離れ』という言葉を聞きますが、これは「ミレニアル世代」の消費行動と無縁ではないかもしれません。
また、日本の「ミレニアル世代」の若者たちの消費行動を理解するためは、彼らが低迷する日本経済の中で生まれ育ってきたという点は見過ごせないでしょう。
「ミレニアル世代」を用いた具体的な文例
具体的な文例も見てみましょう。
- 我が社は「ミレニアル世代」が業務の主力となっているが、離職率は低い。
- デジタルネイティブでもある「ミレニアル世代」は、実店舗よりオンラインでの買物をする傾向が強い。
- 化粧品を販売するA社は、「ミレニアル世代」の女性の取り込みを目指し、インターネット通販の拡充を試みている。
- 「ミレニアル世代」のIT起業家の多くは、世界にイノベーションを起こすことを目指している。
このように用いられます。
「ミレニアル世代」の同義語・類義語
「ミレニアル世代」に似た言葉には、先ほども挙げた「デジタルネイティブ(世代)」や「ジェネレーションY(Y世代)」、また「エコーブーマー」などといった言葉があります。
- 「デジタルネイティブ(世代)」
- 「ジェネレーションY(Y世代)」
- 「エコーブーマー」
いずれにせよ、「ミレニアル世代」という言葉はビジネス系の記事やビジネスシーンでもよく登場する言葉なので、社会人の常識として意味を知っておきたいところ。
先ほども述べた通り、ビジネスシーンでこの言葉を使用する際には「ミレニア【ム】世代」ではなく、「ミレニア【ル】世代」としましょう。
以上、「ミレニアル世代(ミレニアム世代)」の意味と使い方についての説明でした。参考になれば幸いです。
※本記事は2016年12月時点の情報を元に執筆されたものです。あらかじめご了承ください。
▶新しい消費者層の概念…「マイルドヤンキー」の意味とは?
▶日本では規制緩和が発展のカギ!?「シェアリング・エコノミー」とはどういう意味?
▶米・小売業界にとって重要な日!「ブラックフライデー」と「サイバーマンデー」の意味とは?