「さすが部長!まさに『ご明察』の通りです」「『ご明察!』と言わずにはいられません」......。
このようにビジネスシーンでもよく用いられる「ご明察」という言葉。
いったいどのような意味や使い方があるのでしょうか?
「明察」の読み方と意味とは?
まずは「明察」という言葉の読み方と意味の確認からしましょう。
「明察」の読み方は”めいさつ”。
「明」の字を用いた言葉には「明確」や「明らか」といったものがあり、「察」の字を用いた言葉には「推察」や「察知」、「察する」といったものがあります。
つまり「明察」とは、”物事の本質を【明】確に推【察】すること”。
簡単に言えば”予想がズバリ当たること”なのです。
- ”物事の本質を明確に推察すること”
- ”予想がズバリ当たること”
「ご明察」という表現でよく用いられる
この「明察」という言葉は、特にビジネスシーンにおいて「ご(御)明察」という表現でよく用いられます。
- ご明察です
- ご明察(の)通り
友人・知人同士といった仲間内の会話で相手の予想が当たっている際には「正解!」と言いますが、それをビジネスパーソンらしく表現すると「『ご明察』の通りです」となるわけです。
ちなみに「『ご明察』の通りです」と同様の表現には、「ご賢察の通りです」「おっしゃる通りです」などがあります。
- ご賢察の通りです
- おっしゃる通りです
実際にどのようなシチュエーションで用いられるのか
実際に「ご明察」という表現が、どのようなシチュエーションで用いられるのかを見てみましょう。
例えば、営業担当者と取引先の部長の会話……。
営業担当者:
「部長、今回はこちらの新製品のご案内になるのですが……」
取引先部長:
「へぇ、ここに新しくボタンがついたということは〇〇の機能が新しく付いたのかな?」
営業担当者:
「さすが部長!まさに『ご明察』の通りです」
このように、特に相手をほめる際に「ご明察」という言葉は大活躍します。
「ご明察」を用いた具体的な文例
他にも以下のような文例があります。
- 「さすが部長!まさに『ご明察』の通りです」
- 「『ご明察!』と言わずにはいられません」
- 「もう『ご明察』の通りで、私からはこれ以上申し上げることがないですね」
このようにビジネスシーンにおける会話やビジネスメールなどで、「ご明察」という言葉は用いられます。
「ご明察」の同義語・類義語
「ご明察」に似た言葉には「ご賢察」があります。
- 「ご賢察」
いずれにせよ、「ご明察」という言葉はビジネスシーンで相手をほめる際に使える言葉なので、ビジネスパーソンのみなさんのボキャブラリーのひとつに加えてみてはいかがでしょうか。
以上、「ご明察」の意味と使い方についての説明でした。参考になれば幸いです。
※本記事は2016年10月時点の情報を元に執筆されたものです。あらかじめご了承ください。
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