「相談内容から早期に問題解決を図りたいものと『拝察』します」「ご臨席の保護者の皆さまにおかれましては、今日を迎えられましたこと、喜びもひとしおと『拝察』し、心よりお祝い申し上げます」......。

このように、ややかしこまったシチュエーションで見聞きする「拝察」という言葉。

いったいどのような意味や使い方があるのでしょうか?

「思う」「考える」の敬語表現!「拝察」の意味と使い方とは?
ええ、慎重に考慮されたことと拝察します……

「拝察」の読み方と意味とは?

まずは「拝察」という言葉の読み方と意味の確認から。

「拝察」の読み方は"はいさつ"。

意味は、"情報に基づいて推察・推測すること(の謙譲表現)"になります。

「思う」や「考える」といった言葉の敬語表現(謙譲)と言っても差し支えないでしょう。

「拝察」(読み方:"はいさつ")の意味
  • "情報に基づいて推察・推測すること(の謙譲表現)"



「拝」という字は、自分の動作に対して用いる

ちなみに謙譲表現とは、自分をへりくだって表現すること。

「拝察」の「拝」という字は、基本的に自分の動作に対して使います(「拝見」「拝聴」「拝読」「拝借」などの言葉は、自分の動作に対して用いる言葉です)。

他人の推察・推測に対しては「賢察」や「高察」を用いる

他人が"情報に基づいて推察・推測する"場合には、「(ご)賢察」や「(ご)高察」を用います。

自分 ⇒ 「拝察」

他人 ⇒ 「(ご)賢察」「(ご)高察」

これらの言葉を間違えないように注意しましょう。

ややかしこまったシチュエーションで使用される「拝察」

「拝察」という言葉は、ややかしこまったシチュエーションで好んで使用されます。

例えば、お役所関連の文書であったり、公式なコメント、式典でのあいさつなどで用いられることが多い印象を受けます。

「拝察」の基本的な使い方

基本的な使い方(基本パターン)を見てみましょう。

「拝察」は、基本的に「拝察する」や「拝察します」といった表現で用いられます。

「拝察」の基本パターン
  • 拝察する
  • 拝察します

「拝」の字にすでに敬意が込められているので、過剰な敬語表現にならないよう注意してください。

「拝察」を用いた具体的な文例

「拝察」の具体的な文例についても見てみましょう。

「拝察」を用いた具体的な文例
  • 今回のコメントの内容は、慎重に考慮されたことと「拝察」する。
  • 相談内容から早期に問題解決を図りたいものと「拝察」します。
  • 皆様におかれましては、常に緊張感と使命感を持って職務に就いていることと「拝察」します。
  • 皆様からいただいた貴重なご意見から「拝察」すると、我々に対する不信感がいまだに根強く残っているのではないでしょうか。
  • ご臨席の保護者の皆さまにおかれましては、今日を迎えられましたこと、喜びもひとしおと「拝察」し、心よりお祝い申し上げます。
  • 本学で学び得た新しい知見や技能を、それぞれ進まれる社会で実践できる期待感で、皆さんの胸は一杯であろうと「拝察」します。

このように用いられます。

「拝察」の同義語・類義語

「拝察」に似た言葉には「思う」や「考える」に「察する」、さらに「推察」や「推測」に「推量」、それから敬語表現では「恐察」などといった言葉があります。

「拝察」の同義語・類義語
  • 「思う」
  • 「考える」
  • 「察する」
  • 「推察」
  • 「推測」
  • 「推量」
  • 「恐察」


いずれにせよ、「拝察」という言葉は頻繁に用いられる言葉ではありませんが、社会人の常識として意味を知っておきたいところです。


以上、「拝察」の意味と使い方についての説明でした。参考になれば幸いです。

※本記事は2016年10月時点の情報を元に執筆されたものです。あらかじめご了承ください。


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タグ: お役所言葉