「1980年代後半から90年代前半にかけては、レコードからCDへの『過渡期』であった」「新社長が就任したA社はまだまだ改革の『過渡期』にある」......。
このようにビジネス系の記事でもよく用いられる「過渡期」という言葉。
いったいどのような意味や使い方があるのでしょうか?
「過渡期」の読み方と意味とは?
まずは「過渡期」という言葉の読み方と意味の確認から。
「過渡期」の読み方は"かとき"。
"ある状態から新しい状態へと変化していく過程(時期)"という意味を持ちます。
- "ある状態から新しい状態へと変化していく過程(時期)"
「過渡期」の事例
例えば、冒頭にも挙げた「1980年代後半から90年代前半にかけては、レコードからCDへの『過渡期』であった」の文例。
日本でCDが生産開始されたのが1982年。1986年には販売枚数ベースでCDがレコード(LP)を追い抜き、以後90年代にかけて、音楽市場において記録媒体としてのレコードの役割は徐々に衰退していきました。
1980年代後半から90年代前半は、音楽市場で記録媒体が"ある状態から新しい状態へと変化していく過程(時期)"、すなわち「過渡期」であったのです。
「過渡期」の基本的な使い方
「過渡期」は、基本的に「過渡期で(に)ある」「過渡期を迎える」などといった表現で用いられます。
- 過渡期で(に)ある
- 過渡期を迎える
「過渡期」の具体的な文例
続いて「過渡期」を用いた具体的な文例についても見てみましょう。
- 日本代表チームは、世代交代の「過渡期」を迎えている。
- 現在は電気自動車に移行する「過渡期」にある。
- 新社長が就任したA社はまだまだ改革の「過渡期」にある。
- B社のセグメント別売上高から、同社は業態転換の「過渡期」にあることがわかる。
このように「過渡期」という言葉は用いられます。
「過渡期」の同義語・類義語
「過渡期」の同義語・類義語にはどのような言葉があるでしょうか?
「過渡期」に似た言葉には「転換期」や「変革期」などといった言葉があります。
- 「転換期」
- 「変革期」
いずれにせよ、「過渡期」という言葉は社会人の常識として意味を知っておきたいところです。
以上、「過渡期」の意味と使い方についての説明でした。参考になれば幸いです。
※本記事は2016年8月時点の情報を元に執筆されたものです。あらかじめご了承ください。