「『デジタルサイネージ』を活用した店頭販促」「A社は『デジタルサイネージ』端末を自社のタクシー車両に設置した」......。

このようにビジネス系の記事で見聞きする機会も多い「デジタルサイネージ」という言葉。

いったいどのような意味があるのでしょうか?

目指せ市場規模1兆円!?「デジタルサイネージ」の意味とは?
渋谷のスクランブル交差点にある屋外大型ビジョンも「デジタルサイネージ」

「デジタルサイネージ」の意味とは?

私たちがビジネス系の記事でよく目にする「デジタルサイネージ」は、英語の Digital Signage を語源とする言葉。

sign という英単語に"看板"という意味があると学生時代に習った人も多いでしょうが、signage は特に"商業用の看板(あるいはポスター)"のことを意味します。

sign と signage の違い
  • sign = "看板"
  • signage = "商業用の看板(あるいはポスター)"

というわけで「デジタルサイネージ」とは、"電子看板"という意味。

「デジタルサイネージ」の意味
  • "電子看板"

確かに「デジタルサイン」と表現するよりも「デジタルサイネージ」としたほうが、なんだか近未来的な語感がしてカッコいいですね。



「デジタルサイネージ」とはどういうもの?

「デジタルサイネージ」とは、ビルの壁面や屋上、商業施設、交通機関などに設置されたプロジェクタやディスプレイ(液晶・プラズマ・LED)を用いた広告のこと。

プロジェクタやディスプレイに表示される情報は通信ネットワークを通じて配信されるため、従来の広告のような貼替作業が不要なだけでなく、テレビCMのようなリッチコンテンツを次々と表示することが可能になります。

例えば渋谷のスクランブル交差点にある屋外大型ビジョンは、代表的な「デジタルサイネージ」だと言えるでしょう。

近年では、大型商業施設の内外や鉄道の駅構内さらには電車内といった多くの場所で、壁面ポスターの代わりに「デジタルサイネージ」を見かけるようになりました。

「デジタルサイネージ」の市場規模

富士キメラ総研のレポートによると、「デジタルサイネージ」の2014年の市場規模は約1054億円。2020年 には約2717億円まで伸びるだろうと予測しています。

ちなみに、大日本印刷は2020年の「デジタルサイネージ」市場が5千億~1兆円規模になるのではないかと大胆に予測しているのだとか。

大型商業施設や公共交通機関、タクシーなどで「デジタルサイネージ」の活用が伸長している様子を見ると、市場規模1兆円というのも夢ではないのかもしれません。


いずれにせよ、「デジタルサイネージ」という言葉は、ビジネスパーソンとして覚えておいて損はない言葉のひとつです。


以上、「デジタルサイネージ」の言葉の意味についての説明でした。参考になれば幸いです。

「デジタルサイネージ」について深く知る参考リンク

※本記事は2016年8月時点の情報を元に執筆されたものです。あらかじめご了承ください。


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