「いやぁ、うちは年がら年中『自転車操業』ですから」......。

中小企業などの経営者が自虐的に使うことも多い「自転車操業」という言葉。

この「自転車操業」とは、いったいどのような意味があるのでしょうか?

倒産一歩手前の状態を指す言葉!?「自転車操業」の意味とは?
うちは.....「自転車操業」.....ですから.....

■ 「自転車操業」の一般的な意味とは?

「自転車操業」の読み方は、"じてんしゃそうぎょう"。

一般的には、"日々の資金繰りに苦労しながら、企業経営を行っている様子"を意味する言葉として用いらることが多いようです。

【「自転車操業」の一般的な意味】

・"日々の資金繰りに苦労しながら、企業経営を行っている様子"

例えば、冒頭で紹介したような中小企業などの経営者が自虐的に使う「いやぁ、うちは年がら年中『自転車操業』ですから」の表現。

この表現からは、日々の資金繰りに苦労しながらも、まだまだ経営に若干の余裕がある、あるいは今を乗り越えれば将来的に業績が向上するようなイメージが伝わってくるのではないでしょうか。


■ 「自転車操業」の辞書的な意味とは?

しかし「自転車操業」という言葉は、もっと経営がひっ迫した状況に対して使わなければならない言葉であるようです。

ちなみに『明鏡国語辞典』では、「自転車操業」は"資金の借り入れと返済を繰り返しながら、かろうじて経営を維持すること"と定義しています。

【「自転車操業」の辞書的な意味】

・"資金の借り入れと返済を繰り返しながら、かろうじて経営を維持すること"(引用:『明鏡国語辞典』)


■ "倒産一歩手前の状況"を表すのが元々の「自転車操業」の意味

というわけで、"かろうじて経営を維持する"状態、すなわちペダルを漕ぐことを止めると倒れてしまう自転車のごとく、代金や借入金の支払いができなくなった時点で倒産してしまうような、"倒産一歩手前の状態"が本来の「自転車操業」の意味になります。

例えば、売上があっても、すぐに代金や借入金の支払いに回さなければならないため手元に一銭も残らない状況や、運転資金がないため借入金頼みの経営となり雪だるま式に負債が増えていく状況、さらには借入金の返済の当てがなく倒産待ったなしの状況などといった、かなり末期的な"倒産一歩手前の状態"が本来の「自転車操業」となるわけです。

【「自転車操業」の元々の意味】

・"倒産一歩手前の状態"

「自転車操業」に陥った企業は、あとは倒産のXデーを待つだけだと言えるでしょう。


■ 家計に対しても用いられる「自転車操業」

また、「自転車操業」という言葉は企業に対してのみならず、家計に対しても用いられます。

家計の場合は、消費者金融頼みの暮らしとなり雪だるま式に負債が増えていき、自己破産待ったなしの末期的な状況を指します。


いずれにせよ、企業の経営者が自虐的に「いやぁ、うちは年がら年中『自転車操業』ですから」と言っているうちは、まだまだ余裕があるのかもしれませんね。


以上、「自転車操業」の意味と使い方についての説明でした。参考になれば幸いです。



《「自転車操業」について深く知る参考リンク》

自転車操業
(Wikipedia)


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