「最近は転職関連の『CGM』サービスが増えてきた」「食べログは典型的な『CGM』サイトである」......。
IT関連の記事でよく見る「CGM」という言葉。この「CGM」という言葉には、いったいどのような意味があるのでしょうか?
「CGM」の読み方と意味とは?
私たちがIT関連の記事でよく目にする「CGM(読み方:シー・ジー・エム)」とは、英語の Consumer Generated Media の略語。
日本語に直訳すると"消費者生成メディア"になります。
- "消費者生成メディア"
"消費者生成メディア"とは、消費者(ユーザー)が特定の商品あるいはサービスの評判や口コミを投稿、それらがメインのコンテンツとなる Web サービスのことです。
2ちゃんねるは代表的な「CGM」
インターネット黎明期に登場し現在でも人気の掲示板サイト『2ちゃんねる』。
『2ちゃんねる』では、インターネットユーザーがスレッドと呼ばれる掲示板を立て、次々と書き込みをしていきます。
『2ちゃんねる』は、わかりやすい「CGM」の事例だと言えるでしょう。
「CGM」をビジネスモデルとした口コミサイト
この「CGM」をビジネスモデルとし成功をおさめた事例として有名なのは、カカクコムが運営する『食べログ』です。
「CGM」により飲食店情報というメインコンテンツを作り、そのうえで飲食店舗やナショナルクライアントから広告出稿を受ける、さらに消費者(ユーザー)には課金することで検索の利便性などが向上した上位プランを提供する。このようなビジネスモデルで収益をあげているのです。
現在では『食べログ』型の「CGM」サービスは、グルメ(飲食店)関連領域のみならず、コスメ(化粧品)関連領域、転職関連領域などでも多く見ることができます。
- グルメ(飲食店)関連領域
- コスメ(化粧品)関連領域
- 転職関連領域
いわゆる『口コミサイト』と呼ばれる評判や口コミをメインコンテンツとする Web サービスは、総じて「CGM」であると考えてよいでしょう。
「CGM」の問題点
「CGM」には問題点もあります。
それは消費者(ユーザー)が不適切な書き込みをすることで、大小さまざまな訴訟リスクがあるという点。
「CGM」サービスを運営しようと考える際には、訴訟リスクを考慮したうえでサービスを提供していかなければならないのです。
以上、「CGM」の意味についての説明でした。参考になれば幸いです。
※本記事は2016年7月時点の情報を元に執筆されたものです。あらかじめご了承ください。
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