不動産関連のサイトを見ていると出てくる「居抜き物件(居抜き店舗)」という言葉。
この「居抜き物件(居抜き店舗)」には、いったいどのような意味があるのでしょうか?
「居抜き物件(居抜き店舗)」の意味とは?
「居抜き物件(居抜き店舗)」とは、"店舗の賃貸物件において以前のテナントが使用していた設備(飲食店であるならば厨房や空調・客席・什器)などを、そのまま用いる物件"を意味します。
- "店舗の賃貸物件において以前のテナントが使用していた設備(飲食店であるならば厨房や空調・客席・什器)などを、そのまま用いる物件"
特に居酒屋やラーメン店、カフェといった飲食店関連、小売業関連、美容院関連の賃貸物件で、「居抜き物件(居抜き店舗)」の需要と供給が多くあります。
「居抜き物件(居抜き店舗)」を借りるメリット
新しく物件を借りて新規開店を目指す経営者にとって「居抜き物件(居抜き店舗)」を借りるメリットは、一にも二にも開業のための資金(コスト)を節約できる点だとされています。
このため「居抜き物件(居抜き店舗)の需要が多くあるのです。
「居抜き物件(居抜き店舗)」を借りるデメリット
一方で「居抜き物件(居抜き店舗)」を借りるデメリットもあります。
例えば飲食店であるならば、冷蔵庫や冷凍庫、空調などといった電気製品。以前のテナントが使用していた年月にもよりますが、基本的に中古品となるため故障しやすいかもしれません。
また、内装についても以前のテナントのセンスを踏襲するため、新規開店を目指す経営者のイメージと合わないケースが出てきます。
もちろん、これらの問題は電気製品に不安があるなら買い替える、内装に不満があるなら必要に応じて手を加えることで対応が可能でしょう。
「居抜き物件(居抜き店舗)」と言えば……
ちなみに「居抜き物件(居抜き店舗)」と言えば、「ロードサイドのハイエナ」の異名を持つエムグラントフードサービス社長・井戸実(いど みのる)氏を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
井戸社長は、郊外にあるロードサイドの「居抜き物件(居抜き店舗)」を再生して出店する経営手法を得意とします。
「居抜き物件(居抜き店舗)」を利用して開業を目指す経営者は、井戸社長の経営手法を学ぶとよいかもしれませんね。
以上、「居抜き物件(居抜き店舗)」の意味についての説明でした。参考になれば幸いです。
- エムグラントフードサービス
(Wikipedia) - 他社の撤退店舗に居抜き出店で急成長 その名も“ロードサイドのハイエナ”エムグラントフードサービス社長 井戸 実
(ダイヤモンドオンライン) - 今後10年間は僕が独走する-外食成長株、ステーキ「けん」井戸実社長に聞く
(東洋経済オンライン)
※本記事は2016年6月時点の情報を元に執筆されたものです。あらかじめご了承ください。
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