「ご厚誼を賜った多くの方々に感謝申し上げます」「引き続き変わらぬ厚誼を賜りますようよろしくお願いします」......。

挨拶文などのビジネス文書を書く際やスピーチを行う際に、知っておくと便利なのが「ご厚誼」の表現です。

ここでは「ご厚誼」の意味と使い方を説明します。

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■ 「厚誼」の意味とは?

まずは「厚誼」という言葉の読み方と意味の確認から。

「厚誼」の読み方は"こうぎ"。意味は"情があつい交際"のこと。ちなみに『広辞苑』では、"心からの親しいつきあい"と定義されています。

ちなみに「誼」という漢字には、"親しい関係"や"親しい間柄"という字義があります。「昔のよしみで~」や「同郷のよしみで~」といった表現で使われる「よしみ」は、「誼み(読み方:"よし(み)")」を由来とするものです。

いずれにせよ、「厚誼」="仲良くすること"と覚えておくと理解しやすいでしょう。

【「厚誼」(読み方:"こうぎ")の意味】

・"情があつい交際"

・"心からの親しいつきあい"(引用:『広辞苑』第五版)

このような意味を持つ「厚誼」。ビジネスシーンでは「ご厚誼(御厚誼)」という形で用いられます。


■ 「ご厚誼」の基本的な使い方

「ご厚誼」を用いた基本的な文を見てみましょう。

一般的には「ご厚誼を賜(たまわ)る」の表現、そして「ご厚誼に感謝(深謝)を申し上げます」の表現がよく用いられます。

【「ご厚誼」の基本パターン】

・ご厚誼を賜る

・ご厚誼に感謝(深謝)を申し上げます


■ 「ご厚誼」の文例

次は、実際に「ご厚誼」を用いた文例をいくつか見てみましょう。

まずは受賞の挨拶で使われている文例から。

【受賞の挨拶】

・どうか今後とも変わらぬご指導とご厚誼を賜りますようお願い申し上げます。

・この度は名誉ある賞をいただき、まずはこれまでご指導ご厚誼を賜った多くの方々に感謝申し上げます。

このようなシチュエーションでは、「ご指導ご鞭撻」や「ご高配」などもよく使われる言葉ですね。

【年頭の挨拶】

・旧年中は皆様よりひとかたならぬご厚誼を賜り、厚く御礼申し上げます。

・本年も変わらぬご厚誼を賜りますようよろしくお願い致します。

年頭の挨拶でも「ご厚誼」はよく用いられます。あくまで印象ですが、親しみを込めたい際には「ご高配」よりも「ご厚誼」が好まれる傾向があるようです。

【上場の挨拶・増配のお知らせ】

・引き続き変わらぬ厚誼を賜りますようよろしくお願いします。

・当期の業績を総合的に勘案し、これまでの株主の皆様のご厚誼と日頃のご支援にお応えするため、当期の期末配当を10円増配し40円とします。

上場の挨拶や増配のお知らせなどでも「ご厚誼」が使われているケースがあります。ただし一般的には「ご高配」が好まれるようです。

【訃報のお知らせ】

・ここに生前のご厚誼を深謝し、謹んでご報告申し上げます。

・ここに生前のご厚誼を深謝し、謹んでご冥福をお祈りいたします。

・ここに故人が生前中賜りましたご厚誼に深謝申し上げますとともに謹んでお知らせいたします。

そして訃報。これらの文章から"(故人と)仲良くしてくれてありがとう"というイメージが読み取れたならば、「ご厚誼」の意味を理解したことになるでしょう。




■ 「ご厚誼」の同義語・類義語

「ご厚誼」に似た言葉としては、"相手の配慮のある気持ち"を意味する「ご高配(御高配)」や"相手の思いやりのある心"を意味する「ご厚情(御厚情)」などがあります。

《「ご厚誼」について深く知る参考リンク》

餞別をもらった時のお礼状内容
(Yahoo 知恵袋)


以上、「ご厚誼」の意味と使い方についての説明でした。参考になれば幸いです。


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