「何卒お力添えいただきますよう、心よりお願いいたします」「微力ながらもお力添えができれば幸いです」......。

依頼文やスピーチなどで相手に助力や協力を願う(あるいは感謝する)際、自分が助力や協力を申し出る際に知っておくと便利なのが「お力添え」の表現です。

ここでは「お力添え」の意味と使い方を解説します。

AL202syazai220140830165542500

■ 「力添え」の意味とは?

まずは「力添え」という言葉の読み方と意味の確認から。

「力添え」の読み方は"ちからぞ(え)"。

「力添え」には、"助けること""助力"といった意味があります。ちなみに『広辞苑』では、"力を添えて助けること、援助"と定義されています。

「力添え」="助けること"と覚えておくと理解しやすいでしょう。

【「力添え」(読み方:"ちからぞ(え)")の意味】

・"助けること"

・"助力"

このような意味を持つ「力添え」。ビジネスシーンでは「お力添え」という形でよく用いられる言葉です。


■ 「お力添え」の基本的な使い方

「お力添え」の基本的な使い方を見てみましょう。

「お力添え」は、主に相手に助力や協力を願いたい(あるいは感謝する)シチュエーション、自分が助力や協力を申し出るシチュエーションで用いられます。

相手に助力や協力を願いたい(あるいは感謝する)シチュエーションでは、「お力添えを願いたい」「お力添えをいただく」といった表現が基本パターンになります。

【「お力添え」の基本パターン ①】

・お力添えを願いたい

・お力添えをいただく

この他にもビジネス文書では「お力添えを賜る(賜りたく存じます)」と表現することがあります。

余談ですが、上司に助力を願い出る際や協力を願いたい場合には、「お力添えをいただきたいのですが」の表現が便利なフレーズです。


■ 自分が助力や協力を申し出る際にも使える「お力添え」

自分が相手に対し助力や協力を申し出る際にも「お力添え」は活躍します。

【「お力添え」の基本パターン ②】

・お力添えをさせていただく

・お力添えになれたらと考えております

やや直接的な表現である「助力」や「協力」「支援」といった言葉を使いたくない場合、「お力添え」と婉曲に表現することができます。

また、相手が望む「助力」や「協力」「支援」ができない場合には、「お力添えできず申し訳ございません」と相手に断りを入れることもできます。

【「お力添え」の基本パターン ③】

・お力添えできず申し訳ございません


■ 「お力添え」を用いた文例

「お力添え」を用いた具体的な文例を見てみましょう。

まずは相手に助力や協力を願いたい(あるいは感謝する)シチュエーションから。

【「お力添え」の文例 ①】

・何卒お力添えいただきますよう、心よりお願いいたします。

・お力添えいただければ幸いです。

・引き続きお力添えいただければと思います。

・皆様のお力添えを賜りたく存じます。

・今後とも倍旧のお力添えを賜りますようお願い申し上げます。

・更なるお力添えを賜れば幸甚でございます。

・皆様のお力添えを心より感謝しております。

・皆様の今までの私どもへのお力添えに改めて深く感謝申し上げます。

そして自分が相手に対し助力や協力を申し出るシチュエーション。

【「お力添え」の文例 ②】

・今後ともお力添えさせていただきます。

・微力ながらもお力添えができれば幸いです。

・お力添えできることは非常に光栄でありがたいことです。

・少しでもお力添えできるよう邁進してまいります。

このように用いられます。


■ 「お力添え」?「力添え」?

ニュース記事のスピーチやコメントを見ていると、「お力添え」ではなく「力添え」と表記されているケースが少なからずあります。

ビジネス文書など固い表現が求められるケースにおいては「お力添え」とするのが一般的ですが、スピーチやコメントなど口語表現、特に自分が相手に対し助力や協力を申し出るシチュエーションにおいては「お力添え」ではなく「力添え」でも構わないでしょう。

ただやはり、ビジネスシーンなどで目下の者が目上の者に対して発言する際には、「お力添え」と表現したほうが無難であるようです。




■ 「お力添え」の同義語・類義語

「お力添え」の同義語・対義語にはどのような言葉があるでしょうか?

「力添え」の持つ意味から考えると、「助力(ご助力)」「援助(ご援助)」「協力(ご協力)」「支援(ご支援)」などの言葉が同義語になります。

また、ビジネス文書で助力を願ったり感謝する際には、"配慮"や"取り計らい"といった意味を持つ「ご高配」も同様の意味を持つ表現になるでしょう。

【「お力添え」⇒「ご高配」の言い換え例】

・何卒「お力添え」賜りますよう、心よりお願いいたします。
⇒何卒「ご高配」賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

・皆様の「お力添え」の賜物であると心より感謝申し上げます。
⇒皆様の「ご高配」の賜物であると心より感謝申し上げます。


以上、「お力添え」の意味と使い方についての説明でした。参考になれば幸いです。


関連記事

挨拶文や礼状で大活躍!「略儀」「略儀ながら」の意味と使い方
挨拶文の前文や末文で大活躍!「ご健勝」の意味と使い方とは?
手紙・メールの名前の後ろについている「拝」ってどんな意味があるの?

このエントリーをはてなブックマークに追加